マダニとは
固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で2~4mm)のダニで、全国的に分布しています。主に森林や草地等の屋外に生息していますが、市街地の畑やあぜみちなどでも見られます。
SFTS(重症熱性血小板症候群)とは
SFTSウイルスに感染することで、発熱や消化器症状(食欲低下・吐き気・嘔吐・下痢・腹痛)を引き起こします。時に、頭痛や意識障害、けいれんなどの症状を起こし、重症化すると死亡することもあります。
感染経路は
SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。すべてのマダニが、ウイルスを保有しているわけではありません。
予防方法
マダニに咬まれないようにすることが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけて注意してください。
農作業などで、畑・山林・草むらなど、ダニが生息する場所に入る場合は、長袖・長ズボン・足を完全に覆う靴を
履き、手袋を着用、首にタオルを巻くなど、肌の露出をできるだけ少なくすることが大切です。
また、屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認してください。特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
マダニに咬まれたら
無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚内に残ることがあります。直接マダニをとったりつぶしたりせず、すぐに病院で処置してもらいましょう。マダニに咬まれた後に発熱等の症状が出た場合は、早めに医療機関を受診してください。