1.RSウイルス感染症の患者の増加について
RSウイルス感染症は、例年、冬期に流行します。しかし、今年は4月頃より増加し始めま
した。また、第21週(令和3年5月24日~5月30日)の定点あたり報告数は、過去10年
の同時期と比較して数倍に増加しています。
2.RSウイルス感染症について
RSウイルスによる呼吸器感染症です。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳まで
に半数以上が、2歳までにほぼ100%の児が感染するとされています。
RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみを吸い込むことによって起こる飛沫感染また
は手指を介した接触感染により感染します。
通常、4~6日の潜伏期間の後、発熱、鼻水などの症状が数日続きます。多くは軽症ですみ
ますが、場合によっては重い肺炎になることもあります。生後3か月以内の乳児、早産児、
2歳以下で心臓、肺に基礎疾患がある、神経・筋疾患がある、免疫不全のお子さんは、重症
化するリスクが高いので、特に注意が必要です。
RSウイルス感染症の予防方法
・マスクの着用や手洗い、手指のアルコール消毒をしましょう。
・人が集まる場所などへの外出はなるべく控えましょう。
・日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめに消毒しましょう
・重症化を防ぐため、乳幼児に症状が現れた場合は早めに医療機関を受診しましょう。