志賀町で生産されている食材
―給食で使用されている地場産の食材
<だいこん>
アブラナ科の1・2年の草植物です。日本では古くから各地でいろいろな品種がつくられています。春の七草の「すずしろ」は、だいこんの古名です。
志賀町でも、総太り(夏司)・青首(長源助)大根などの品種が作付けされ、10kg入りの箱で1万箱も生産され、主に関西や地元の金沢青果市場、白山市の野菜加工工場などに出荷されています。
学校給食では、JA志賀大根生産部会(6農家)、大根生産者農家からその一部を購入して使用しています。ある農家では10月~11月にかけて1箱10kgのものを3000箱も出荷しています。
<さつまいも>
さつまいもの原産地は中米です。コロンブスがスペインに持ち帰り世界中に広がりました。日本には、中国から沖縄を経て鹿児島や長崎に入ったという説が有力です。
さつまいもにも、いろいろな品種があり「紅あずま」「紅こまち」「金時」「こがねせんがん」やその他に飼料用としても多くの品種があります。野菜というより、おやつ的な使われ方が多くなっていますが、給食でもふかしいもや含め煮、シチューなどの食材として使われています。主成分は炭水化物で食物繊維も多い健康食品です。また、あまり知られていないことですが、ビタミンCはみかん並に多く含まれています。
志賀町では、「能登金時」が人気品種として作付けされています。9~10月に収穫されJA志賀甘藷生産部会(18農家)では約50トン位を出荷しています。主に地元の金沢青果市場などに出荷されています。
<ねぎ>
長ねぎ、根ぶかねぎは白ねぎともいい、根元に土をよせて栽培したものです。汁物の実や鍋物、炒め物、すき焼きなどの実にも使用します。また、薬味やにおい消しとしてもよく使われる食材です。カルシウム、カリウムのよい供給源で、緑色部分にはカロテン、ビタミンCが豊富な食材です。「ねぎ」は栄養そのものよりも他の栄養分の吸収を助ける働きがあり、食欲増進効果や同時に昔から発汗作用もあるので風邪のときに重宝がられていました。
学校給食では、JA志賀ねぎ生産部会(9農家・年に1箱3kgのものを1万箱も地元の金沢青果市場などに出荷)から購入して使用しています。
<かき(柿)>
柿の品種は1000種以上ありますが、大別して甘がき(富有、次郎、御所など)と渋がき(平種無、富士、最勝など)があります。寒さに弱いため、北海道には栽培できません。東北地方でも甘がきは不適です。かきは、糖質、ペクチン、カロチノイド、ビタミンCなどをたくさん含むヘルシーフルーツです。その効果は昔からよく知られておリ、疲労回復、二日酔いによいとされています。
志賀町では、干し柿として食べる渋がきの最勝が主に作付けされています。
学校給食では、渋抜きされた平種無をJA志賀ころ柿生産部農家(約250農家・年シーズンに2千箱~3千箱を関西や金沢市場などに出荷)から購入して使用しています。渋抜き方法は主に、アルコールにつけて密封し、ぬるめの湯にひたし、二酸化炭素などのガスの中に密封するなどの方法があります。渋抜きをするとタンニンが不溶性となり、甘さを強く感じるようになります。