渡野 玖美(わたりの くみ)Kumi Watarino(1947-2004)小説家、編集者
志賀町出身の小説家。本名:大門紅美枝。処女作品「五里峠」で第一回日本海文学大賞を受賞。加賀市に住み、地元の文芸活動に多大な貢献をする。また「金澤文學」創刊に参加し、第2代編集長を務める。2004年くも膜下出血ため逝去。
1947(昭和22)年 9月9日、石川県羽咋郡土田村火打谷(現・志賀町火打谷)に竹松、光子の長女として生まれる。 1949(昭和24)年 この頃、上熊野村米町へ転居。 1954(昭和29)年 上熊野小学校へ入学。 1956(昭和31)年 家族で五里峠開拓団へ入植。 1935(昭和35)年 志賀中学校へ入学。 1938(昭和38)年 羽咋高等学校へ入学。 1966(昭和41)年 東京栄養食料学院へ入学。 1968(昭和43)年 東京都練馬の大泉病院に栄養士として就職。 1969(昭和44)年 結婚、東京都足立区で暮らす。 1974(昭和49)年 石川県加賀市へ転居、文筆を始める。 1977(昭和52)年 この頃「文藝集團」に参加。 「愛河」で加賀文芸賞を受賞。 1982(昭和57)年 山代温泉で、スナック「カンナ」を開店。 1985(昭和60)年 「金澤文學」創刊に参加。 1989(平成 元)年 『五里峠』近代文藝社から発行。 1990(平成2)年 『五里峠』で第一回日本海文学大賞を受賞。 1993(平成5)年 『やさしい悪魔の棲む町』近代文藝社から発行。 1997(平成9)年 『帰る家』中日出版社から発行。 「金澤文學」第13号発行、この号より編集長となる。 1999(平成11)年 『花塗りの里』おうふうから発行。 2003(平成15)年 『墓標のない墓』碧天社から発行。 『墓標のない墓』第一回碧天文芸大賞を受賞。 2004(平成16)年 くも膜下出欠のため永眠。文庫版『五里峠』金沢文学会から発行。1989年発行の作品に加筆されている。 2005(平成17)年 郷里・志賀町立図書館で追悼展開催。 2010(平成22)年 『郷土の作家 渡野玖美』志賀町立図書館より発行。
・『五里峠』 近代文藝社 1989年・『やさしい悪魔の棲む町』 近代文藝社 1993年・『帰る家』 中日出版社 1997年・『花塗りの里』 おうふう 1999年・『墓標のない墓』 碧天社 2003年・『五里峠』文庫版 金沢文学会 2004年
ページの先頭へ戻る